愛のごとく
2026年1月23日 全国順次公開

TRAILER

予告編

INTRODUCTION

イントロダクション

愛とは、幸福とは、人生とは。
官能と純文学が織り成す
喪失と再生の物語。

繊細かつ都会的な作風で青春小説・恋愛小説の名作を発表し、『夏の葬列』など戦後ショート・ショートの名手としても高く評価される作家・山川方夫。彼の代表作にして遺作『愛のごとく』は愛と孤独の狭間で葛藤する人間の本性を、早熟にして類い稀なる感性で描いた詩情溢れる傑作。芥川賞候補に4度も選ばれ国内外から将来を嘱望されるも、若干34歳でこの世を去った天才作家の数奇な運命を象徴する原作の初の映像化となる。

愛に怯えながらも愛を求める主人公・ハヤオ役は『VIVANT』『恋をするなら二度目が上等』『東京タワー』などで人気に火がつき、国内外で注目を集める俳優・古屋呂敏。またハヤオの元恋人・イズミ役に監督・主演作『わたしの頭はいつもうるさい』で田辺・弁慶映画祭の俳優賞を受賞した宮森玲実をオーディションにて大抜擢。脇を固める俳優に山崎真実、吉岡睦雄、芳本美代子、東ちづるなど豪華な顔ぶれが揃った。

監督は、脚本家・小谷香織と共に谷崎潤一郎の名作『卍』『痴人の愛』を現代的に解釈し、多くの共感と驚嘆を得た井土紀州。井土×小谷の黄金タッグが再び実現し、戦後日本社会に執筆された原作を令和時代の「いま」に響く作品へと転生させた。

STORY

ストーリー

青春の行き止まり。
女は忘れものを探し
男は捨てたはずの夢を拾う。

小説家としてデビューするが今はライターとして生きる男・ハヤオ(古屋呂敏)は、ある夜、SMに耽る夫婦の姿を垣間見る。夫に束縛される妻がこちらを見てほほ笑むその光景は、背徳と快楽、そして失われた情念の象徴として、ハヤオの心に深く刻まれる。

そんな中、大学時代の恩師の死をきっかけに元恋人・イズミ(宮森玲実)と8年ぶりに再会する。

現実と記憶、幻想が交錯する中、彼の心は静かに揺らぎ始め、イズミとの関係に再び引き寄せられていく──。

CAST

キャスト
  • 古屋呂敏及川ハヤオ役

    1990年生まれ、京都府出身。
    父はハワイ島出身の日系アメリカ人、母は日本人。大学卒業後、モデルとして活動を始め、2020年にテレビ朝日系列『仮面ライダーセイバー』ストリウス役で注目を集め、以降、TVドラマ『VIVANT』(TBS)、『恋をするなら二度目が上等』(MBS/TBS)などに出演。日英バイリンガルのスキルと繊細な演技で国内外から注目を集めている。本作にて映画初主演を飾る。

  • 宮森玲実栗原イズミ役

    1993年生まれ、東京都出身。
    日本大学芸術学部映画学科演技コース卒業後、青年団こまばアゴラ劇場無隣館三期俳優部を経る。2025年、自身が監督・主演を務めた映画『わたしの頭はいつもうるさい』で注目を集め、同作は第18回田辺・弁慶映画祭にて俳優賞を受賞。透明感と力強さを併せ持つ表現力で、インディペンデント映画界を中心に評価を高める。本作ではヒロイン・イズミ役にオーディションで選ばれる。

  • 蒼田太志朗栗原マサキ役

    1997年生まれ、東京都出身。
    中央大学法学部卒業後、メーカーにて人事を務めていたが、映画『明け方の若者たち』に影響を受け、2023年より俳優活動を開始。TVドラマ『月読くんの禁断お夜食』にて初のドラマ出演を果たし、その後『おっさんずラブ-リターンズ-』や『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』等、多数出演。本作では、ヒロイン・イズミの夫役を熱演する。

  • 窪田 翔藤木役

    1993年生まれ、和歌山県出身。
    2016年NSC38期生からお笑い芸人としてスタート。その後、俳優に転身し、2020年映画『みをつくし料理帖』にてデビュー。代表作・映画『ボクらのホームパーティー』では関西弁を活かしてメインキャストに抜擢される。本作では仲間を気遣うムードメーカーな男を好演。

  • たなかさと詩織役

    1996年生まれ、東京都出身。
    幼少期から映画の世界に憧れがあり『ALWAYS 三丁目の夕日'64』を観たことがきっかけで、本格的に俳優を志す。TVドラマ『北の国から』は人生のバイブルとなる。2015年、 NHKBSプレミアム忌野清志郎『トランジスタラジオ』でデビュー。2024年 ドラマADDICT『買われた男』にてゲストヒロインに抜擢され、その後 BS日テレドラマ『0.5D』にてレギュラー出演を獲得。本作ではハヤオの友人役として気さくなキャラクターを演じる。

  • 山崎真実及川千帆役

    1985年生まれ、大阪府出身。
    2004年「ミスマガジン2004」で読者特別賞を受賞して芸能界入り。グラビアアイドルとして活躍する一方で、NHKの語学番組「100語でスタート!英会話」にレギュラー出演する。2006年『水霊 ミズチ』で映画デビューし、翌年、映画『ペルソナ』で初主演を務め、アクションにも挑戦した。映画、TVドラマ、舞台と幅広く活躍し、2025年の主演映画『軋み』は宮古島チャリティー国際映画祭にて準グランプリを受賞する。本作では主人公ハヤオのしっかり者の姉として登場する。

  • 吉岡睦雄ある夫婦・男役

    1976年生まれ、広島県出身。
    大学中退後、女優・演出家の前川麻子に師事し俳優の道へ進む。その後、映像作品を中心に活動。特徴のある声と一度見たら記憶に残る演技が評価され、2024年、黒沢清監督作『chime』の主演に抜擢される(第74回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門招待作品)。近年の主な映画出演作に『とんび』(22)『こいびとのみつけかた』(23)『花腐し』(23)『湖の女たち』(24)『あんのこと』(24)『化け猫あんずちゃん』(24)『Cloud』(24)『傲慢と善良』(24)などがある。

  • 佐藤真澄ある夫婦・女役

    1980年生まれ、千葉県出身。
    2005年、舞台『キャンディーズ トリビュートミュージカル アン・ドゥ・トロワ』でデビュー。 その後、映画・TVドラマ・舞台を中心に活動。主な出演作にTVドラマ『梅ちゃん先生』(NHK)、舞台『寺山修司 過激なる失踪』、映画『LAST LOVE/愛人』(14)『遠くへ,もっと遠くへ』(22)『卍』(23)などがある。

  • 芳本美代子宮田役

    1969年生まれ、山口県出身。
    1985年、アイドル歌手としてデビュー。飾らない言動や明るくてひょうきんな素顔が知られ、元気さと親近感で多くのファンを獲得する。1990年、ミュージカル『阿国』への出演を契機に主体を歌からTVドラマや舞台に置く。主な出演作品は、映画『FRIED DRAGON FISH』(96)『TRICK』(96)『コンフィデンスマンJP』(19)、TVドラマ『相棒』『地味にスゴイ!』『ママまっしぐら1~3』、舞台『髑髏城の七人』『ピーターパン』『スウィーニー・トッド』など。2023年春より大阪芸術大学短期大学部メディア・芸術学科舞台芸術コース教授に就任。現在は大学での講義やyou tube「みっちょんINポッシブル」の出演、そしてドラマ・映画・舞台など幅広く活躍中。本作ではハヤオの仕事のパートナーである編集者役で登場する。

  • 東ちづる澤村あゆ子役

    1960年生まれ、広島県出身。
    会社員を経て25歳から芸能活動を始める。朝日放送『金子信雄の楽しい夕食』にて初代アシスタントを務める。TVドラマでは1996年スタートのTVドラマ『温泉若おかみの殺人推理』にて23年間主演を果たす。プライベートでは骨髄バンクやドイツ平和村、障害者アート等のボランティアを30年以上続けている。2012年、アートや音楽、映像、舞台等を通じて、誰も排除しない”まぜこぜの社会”をめざす、一般社団法人「Get in touch」を設立し代表として活動中。映画『まぜこぜ一座殺人事件~まつりのあとのあとのまつり~』では企画・構成・プロデュース・出演を務める。著書に『妖怪魔混大百科』等がありマルチに活躍。本作では亡くなった大学教授の妻役で登場し、ハヤオとイズミの再会のきっかけをつくる。

STAFF

スタッフ

監督井土紀州

1968年生まれ、三重県出身。
監督の瀬々敬久と出会ったことをきっかけに、1995年からシナリオを書き始める。主な脚本作品に『雷魚』(97)『HYSTERIC』(00)『MOON CHILD』(03)『不倫純愛』(10)『溺れるナイフ』(16)『遠くへ,もっと遠くへ』(22)などがある。近年では連続ドラマ『生きるとか死ぬとか父親とか』でTVドラマのシナリオも手掛けた。また、1998年には『百年の絶唱』を監督し、以後は監督としても活動。主な監督作品に『ラザロ―LAZARUS―』(07)『彼女について知ることのすべて』(12)『卍』(23)『痴人の愛』(24)などがある。

脚本小谷香織

1982年生まれ、神奈川県出身。 明治大学文学部演劇学専攻卒業。映画美学校及びシナリオ作家協会にて脚本を学ぶ。自衛隊に入隊経験があり、その経験を生かして執筆した『軍律きびしい中なれど』がシナリオコンクール・第21回大伴昌司賞入賞。2023年公開『卍』にて長編映画脚本家デビューを果たし、2024年再び井土と組んだ『痴人の愛』が評価され、本作が井土とコンビを組む3作目となる。また2024年公開の大黒友也監督『ゴミ屑と花』でも脚本を担当している。

THEATER

シアター
地域劇場公開日
東京池袋・新文芸坐1月23日(金)~1月29日(木)
山形鶴岡まちなかキネマ公開決定
愛知ナゴヤキネマ・ノイ公開決定
大阪第七藝術劇場2月21日(土)~
兵庫神戸映画資料館2月20日(金)~
栃木小山シネマロブレ2月20日(金)~2月26日(木)
栃木宇都宮ヒカリ座3月20日(金)~3月26日(木)

  • 古屋呂敏 宮森玲実
  • 蒼田太志朗 窪田 翔 たなかさと 山崎真実 吉岡睦雄 佐藤真澄 芳本美代子 東ちづる
  • 原作:山川方夫 監督:井土紀州 脚本:小谷香織
  • 企画:利倉 亮 郷 龍二 プロデューサー:竹内宏子 ラインプロデューサー:森川 圭
  • 撮影:中澤正行 録音:山田幸治 美術:成田大喜 編集:蛭田智子 音楽:高橋宏治
  • 助監督:東盛直道 制作:牧野信吾 ヘアメイク:石山美子 衣裳:藤田賢美
  • インティマシー・シーン監修:佐倉 萌 ポスター写真:三宅英文 スチール:今 優介
  • キャスティング協力:関根浩一 営業統括:堤 亜希彦
  • 制作:レジェンド・ピクチャーズ 配給・宣伝:Cinemago
  • 2026年/⽇本/DCP/100分/カラー/ステレオ/R15+
  • ©2026「愛のごとく」製作委員会
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